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 口腔内のばい菌

 
お口の中に住みついているばい菌は数百種類いるといわれています。しかも、歯の表面のプラーク1mgの中には、なんと数億個の細菌が存在するんです!人の口の中は、ばい菌にとって非常に住みやすい環境となっています。常に体温によって温められていて唾液が潤い、食事することによって、ばい菌の餌が絶えることなく補給されそのため口の中には無数のばい菌が潜んでいます。
いくら歯を磨いても、うがいをしてもばい菌を完全に無くす事は出来ません。息をしたり、話したり、食べたりするので、絶え間なく外部からばい菌が入って来ます。

ボストンの歯科情報センターのソクランスキー研究員によると、口腔内のバクテリアの数は地球上に住む人口の数を軽く超えてしまうほど多いとのことです。彼は一つ一つの歯に生息するバクテリアの数は、バクテリア除去後でも1000から100000個のバクテリアが生息していると計算しました。しかし、バクテリアを除去していない口腔内は、10億以上のバクテリアが生息していることになります。

それでは、このバクテリアは体にどのようなダメージを与えるのでしょか?

バクテリアの一部は体に良いバクテリアなのですが、一部のバクテリアは体に悪影響を与えるバクテリアなのです。バクテリアは口腔内で繁殖し、歯周病にかかっている時は、歯肉を傷つけるだけでなく、歯槽骨にまで悪影響をおよぼします。更に、悪影響は体内にまで及ぶ事もあるのです。脳卒中、心臓発作、糖尿病、胃潰瘍、などの悪化の原因となるのです。

心臓発作
バッファロー大学のロバート、ジェンコ両博士は、10年間ごとの実験の結果、歯周病に掛かっている患者の心臓発作にかかる確率は、歯周病にかかっていない患者に比べて、約3倍増えると結果をだしました。歯周病と心臓病との関係はいまだによく分かっていませんが、両博士は、口腔内で発生したバクテリアが、歯肉を通って血液中に流れ込み、肝臓を通って心臓弁に膜を作ってしまうという推測を出しました。ジェンコ博士は、バクテリアは直接心臓弁に感染してしまうという推測を出しました。彼は、歯周病で発生するバクテリアが、心臓発作が起こった患者の心臓から検出されたことから、この推測を立てました。

心内膜炎
口腔内のバクテリアは、心臓弁の病気にかかっている患者にとってとても悪い影響を与えます。これは僧帽弁、リュウマチ性心臓病、慢性心臓病、心雑音、などに影響を与えるので、抗生物質の投与が口腔内の治療前には必要です。抗生物質は、心臓弁や心臓組織に関係するような感染病の予防には、とても必要な物質です。 歯垢から発生したバクテリアは、心内膜炎の代表的な原因の内の一つだと、ミネソタ大学が発表しました。

脳卒中
バッファロー大学の研究員の発表によりますと1万人の25~75歳対象の実験で、歯周病を患っている患者の35%は重い脳卒中にかかっているという報告を出しました。その理由は、口腔内で発生したバクテリアは血管を通って、首に溜まります。そして、首から血管を通って脳に溜まり、脳卒中になるのです。

糖尿病
UCLAのペリー博士の発表によりますと、歯周病は、糖尿病とは直接関係がないという発表を出しました。しかし、歯周病が、糖尿病の治療をより難しくしているという発表もしました。歯周病から発生したバクテリアは、糖尿病の原因でもある血糖値の調整を難しくするのです。この理由から、失明、腎臓病の原因となります。
クリストファー博士は、歯周病は糖尿病をより複雑にしているのは確実である。といっており、ボルティモアのホプキンス博士は、糖尿病を患っている患者は、口腔衛生に気を使うべきである。といっています。

潰瘍
インディアナ歯科大学のシェリー博士によると、胃潰瘍の原因の幾つかは、ヘリコバクターと呼ばれるバクテリアが原因であると発表しました。このバクテリアは歯垢の中のバクテリアに多く見られ、胃の中に流れ込み、潰瘍の原因となります。

肺炎
一呼吸ごとに口腔内のバクテリアは肺の中に入っていきます。口腔内の幾つかのバクテリアは、気管支炎を引き起こすバクテリアです。普通は、体の免疫力でそのようなバクテリアに対抗するのですが、手術後や体調が悪いときなどは抵抗力が低く、肺炎を起こしてしまいます。

- 解決方法は? -

一日のブラッシングやフロッシングは、歯垢を大部分取り除く事ができ、バクテリアの活動を押さえることが出来ます。 そして舌、や口の中の周りを掃除する事も大事です。このような日ごろの口腔清掃が、口腔内のバクテリアのレベルを低くし、体中に感染する事を抑えます。このような一日の口腔清掃は息をフレッシュし、しかも歯周病も防ぐ事ができます。一日で10分間の口腔清掃を行う事はとても大切な事なのです。また、口腔内衛生を定期的に歯科医院にてチェックしてもらうことを推奨いたします。

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